現役便利屋が語る「便利屋あれやこれや」シリーズ。家具の組立は、便利屋に依頼されることが時々ある作業です。「誰にでもできる簡単な作業?」電動ドラーバーなどの工具を持っていないと案外大変ですし、大きな家具の組立は一人ではなかなか困難だったりします。

 自分で組立られないから便利屋を呼ぶのでしょ

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『自分で組立られないから便利屋を呼ぶのでしょ』

そう、言いたくなるのが家具の組立の依頼
電話口でこの手の依頼者は必ずこう言います。

「簡単な家具の組立を頼みたいのだけど」
もう一度、僕は心の中で言います。

『自分で組立られないから便利屋を呼ぶのでしょ』

電話の主はさらに続けます。
「お店の人は素人でも出来ると言っていました」
またまた、僕は心の中で言います。
『自分で組立られないから便利屋を呼ぶのでしょ』

通販やホームセンターで安く売っている組立式の家具ほど、大変な物はありません。
特にイ○アやニ○リは、強敵です。
そもそも、強烈に安く売っているわけですからどこかに安い理由がある。
まず、説明書
何が書いてあるかわからない。
完成写真
ない
付属工具
そんなもの使ったら手がマメだらけになります。

なにしろこちらは現物を見たことがないわけですから、まず、どんな物が出来上がるかをショボイ説明書とにらめっこしてイメージ作りをするところから始まります。
そして、いざ作業開始とバラバラの部品をチェックすると、付属の接着剤はぜんぜん足りない量
「奥さん、トラックの接着剤、取ってきます」
まあ、そんなこんなで一見、簡単そうな書庫やソファーベッドでも、最低で2時間はかかります。

もう一度、話は電話の場面に戻って
「2千円位で組み立ててもらえないでしょうか?」
『自分で組立られないから便利屋を呼ぶのでしょ』

売る方も売る方です。
「簡単に素人でも一人で組立てられますよ」
は、いくら何でも言いすぎです。
ベッドなどは、まず一人で持ち上がらないのですから......。

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