現役便利屋が語る「便利屋あれやこれや」シリーズ。個人便利屋のサービスの中には、その人特有の面白い特別サービスがあります。例えば、物書きの便利屋が提供するスピーチ作成代行など。。

 遠くでつぶやいている人がいる

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うち(神戸の便利屋)が他の便利屋と違うところは「スピーチ原稿作成」を、営業項目においているところ。
本来はライターなので、スピーチ作成は得意中の得意。

最も忙しいのは年末。
来年の新年会用のスピーチの依頼です。

「年始の挨拶ぐらい自分で考えろよ」

そう思われる人も多いでしょうが、書けない(スピーチの原稿を考えられない)人にとっては、それはもう非常に苦痛なのです。
たった、1分や2分のスピーチですから、原稿用紙にして1枚から2枚。
それを書くのに悪戦苦闘して、パソコンとにらめっこをして頭がぐしゃぐしゃになった人からの依頼です。
ですから、依頼の内容はもう支離滅裂になっています。

そんな依頼の内容から、文章ヘタクソさんの言いたいことを引き出すのが僕の仕事。
なるべくたくさんの質問をメールで送り返して、ヘタクソさんの返事を待ちます。
でも、返ってくるのはやはり支離滅裂。
その支離滅裂を何度も何度も読み返して、目をつぶってヘタクソさんは何が言いたいかを探っていきます。

そうしているうちに、見えてくるのです。
「どうやら、この人、町内会の行事が好きでたまらないんだ」
と、このヘタクソさんの町内会の思いをメインに書いてあげます。

次の日、こんなメールが届きます。
「言いたかった事をそのまま書いていただきました。これが言いたかったんです。ありがとうございます」

「いいえ、こちらこそありがとうございます」
そうメールを送り返して、僕は想像します。
見知らぬ地の見知らぬヘタクソさんが一生懸命、僕の書いた原稿を丸暗記をしている姿を......。

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