生前整理(終活)
生前整理とは、「自分の死後の整理を、生きているうち(生前)に自分で整理すること」です。本来は、相続問題も含めた身辺整理のことを差す言葉です。
関連する(似たような)用語として、「終活」といった言葉が多くマスコミや雑誌に取り上げられたり、最近では「老活」という言葉も出てきています。
さて、この生前整理に関連して、遺品整理業者が生きているうちに家財の整理をするよう提案したり、あるいは生前に遺品整理の依頼を予約してもらって、依頼者の意向通りに遺品整理を実施するなどのサービスも出てきています。不用品の回収処分を、遺品となる前に実施することで、遺族に負担を掛けないという考え方です。
もう一方の流れとして、モノの整理収納の観点から、生前整理を奨めている整理収納アドバイザーもいらっしゃいます。こちらは、遺品整理の負担軽減だけでなく、モノを整理することで老後生活が充実するという考え方も大きいのでしょう。
本来の生前整理には、家財やモノの整理だけでなく、相続や葬儀などの身辺整理も含んでいますが、用語の使われ方としては、『生前に行うモノの整理』という狭義の意味で見かけることが多いようです。
ここで一番の問題は、老いが原因で片付けやゴミ捨てができなくなり、ひとり暮らしの高齢者の住まいが「ゴミ屋敷」となってしまう事が社会問題化していることでしょう。
人生の晩年を、ゴミ屋敷で過ごすようなことにならないように、事前の手立てが必要です。
体力や気力が衰える前に、『できるうちに整理整頓しておく』ということが大切と思います。
生前整理がモノの整理という狭義の意味で使われることが多いのに対して、広義の意味で使われることが多いのが、「終活」という言葉です。
「終活」という言葉は、ユーキャン新語・流行語大賞の2010年候補語60語にノミネートされましたが、その意味するところは、「人生の終焉をより良く迎えるために事前の準備をすること」になります。
人生をより良く"終"えるための"活"動の略ですので、就活や婚活と同じような派生語ですね。
例えばそれは、お墓や葬式のことだったり、相続や財産の分配のことだったり、遺言の事だったりします。遺品の整理も、その一つとして入ってくるのでしょう。
「立つ鳥後を濁さず」の精神で、残された人への負担を軽くし、トラブルを避けることはとても良いことだと思うのですが、この「終活」という言葉の使い方は・・・どうなのでしょう?「就活」と同じ読み方にならないようにしたほうが、就職活動を頑張っている若い世代の人たちのためにも、良かったのではないかと思います。
その「終活」と同じような流れの派生語として、「老活」という言葉も生まれました。
読んで字のごとくですが、老後活動の略でしょう。
ただし、こちらの「老活」は、老後をイキイキと暮らすための活動という意味合いですので、なんだかちょっとホッとしますね!
遺品整理・生前整理・終活が死に向き合って考える事であるのに対して、「老活」は生に向き合って考える事なのです。
「老活」は、遊び・趣味・仕事・教養など積極的に取り組むイキイキとしたアクティブシニアライフの話ですので、非常に範囲の広い活動になるわけですが、そこにもやはり、モノの整理という話は出てきます。それが『老前整理』へと繋がってゆくのです。



