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残酷な世界で生き延びる... 橘玲さんの本
便利屋は、家事代行が主なサービスといってよい職業です。
依頼される作業は、掃除や片付け・草刈り等、普通の人が普通にできる作業だからです。
どうしてこんなことが仕事として成立するの?
それにはもちろん、いろいろな理由があるでしょう。
例えば、忙しくて家事をする暇か無いからアウトソーシングする。
これはとても合理的な考え方ですが、このようなケースでは定期的な家事代行サービスとなるため、ダスキンやその他の家事代行サービス専門業者に依頼される方が多いように思います。
便利屋に依頼される作業の多くは、スポットの作業なのです。
いつもは自分で片付けているけれど、最近ちょっと忙しくてゴミが溜まってしまった。もう自分では対処できないから便利屋の頼もうか・・・というパターンは、あるでしょう。
そしてもうひとつは、『片付けが苦手。家事ができないから、お願いしたい。』という悩み相談的なパターンです。
ゴミ処分や、部屋の片付け・整理整頓の作業では、実は多いのだと思います。
普通の人なら当たり前にできる家事が、なぜできないの?
それは、人には外見や能力・性格にそれぞれ個性があって差があるように、片付けや整理整頓が得意な人もいれば、苦手な人もいるからです。これは当然のことです。
A)家事のできない人に ⇒ 部屋の片付けくらい自分でしなさい
B)音痴の人に ⇒ 綺麗な声で歌いなさい
B)は理不尽なことだと皆が思うでしょうが、でもなぜかA)のほうはそう思われることが少ないようです。
「できないことなのに・・・」
片付けができなくて便利屋に依頼されてくる方は、悩んでいるから依頼してきます。
そのような悩みに対して、自己啓発の本は「やればできる」「努力すれば自分は変えられる」と言います。
でも・・・人はそんな簡単に変わることができるのでしょうか?
昨日、金融日記さんのブログで紹介された橘玲さんの本、「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
」という本を読みました。
この本は、「やってもできない」「自分は変えられない」ということを前提にして、幸せに生きる術を示唆する内容になっています。
昔のような村社会では、普通の人が普通に出来ることが出来ないと、とても生きにくい場所となります。
とくに、女性が『家事ができない』ということになると・・・
でも今は、グローバル化された情報社会です。
(日本にはまだまだ古風な村社会の文化が多く残っていますが、それが次第に無くなっていくのは時代の流れです。もう鎖国などできるはずもないのですから。)
グルーバルで情報化された社会では、様々な人が存在します。人種も性別も外見も性格も様々です。
つまりそこは、『多様性』が認められている社会です。
この『多様性』が認められている世界でなら、「できない」ことをそのまま受け入れて、幸せに生きてゆけるのではないか?
その方法について、書かれている本です。
「できない」ことをできないと受け入れる。
気の遠くなるような長い年月をかけて、環境に適応しながらゆっくりと変化をとげ、作り上げられている生物の遺伝子は、数年やそこらで変えられるものではありません。
例えば、「身長が高い/低い」というのは変えることの出来ないものでしょう。
人の性格も、遺伝子に多くな影響を受け、子供の頃に形作られるものなので、そうそう変えられません。
人の得手、不得手も同様だと思います。
それを、自己啓発や努力、能力開発、教育などで変えることができるのでしょうか?
予め持っている未開発の才能を伸ばすことは、もちろんできます。
でも、出来ないことを出来るようになることは、可能でしょうか?
嫌いなものを好きになることは可能でしょうか?
そしてそれをすることは、幸せなことでしょうか?
進化心理学的に言うと、答えは「No」。
やってもできないし、私は変われない。
だけど、それでは身も蓋もない。もしそうだとしたら、生きる希望は?
現在社会は、ワーキングプア,無縁社会,孤独死,ニート,引きこもり,自殺者年間3万人超など、気がつけばとてつもなく残酷です。
そんな今の世の中を、「やればできる」という努力だけでは生き延びることはできない・・・。
できないからこそ、この状態が続いている・・・。
では、どうすれば良いのか?
橘玲さんは、人間の遺伝子や進化心理学(社会生物学)の最近研究を踏まえ、『努力しても人は変れない(能力は生まれ持ったもの)』『やってもできない』という事実を受け入れた上で、
このような特性を持っている人間がどのようにして幸福になればよいかを論じています。
・伽藍(がらん)を捨ててバザールに向かえ!
・恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!
グローバル化を迎え、情報社会になった世の中において、好きなことをして幸福に生きる術を示唆しています。
【amazonの内容紹介より】
「やればできる」という自己啓発では、この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やってもできない」という事実を受け入れ、それでも幸福を手に入れる、新しい成功哲学である。 自己啓発の伝道師たちは、「やればできる」とぼくたちを鼓舞する。でもこの本でぼくは、能力は開発できないと主張している。なぜなら、やってもできないから。 人格改造のさまざまなセミナーやプログラムが宣伝されている。でも、これらはたいてい役には立たない。なぜなら、「わたし」は変えられないから。 でも、奇跡が起きないからといって絶望することはない。ありのままの「わたし」でも成功を手にする方法(哲学)がある。 残酷な世界を生き延びるための成功哲学は、次のたった二文に要約できる。 伽藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。 なんのことかわからない? そのヒミツを知りたいのなら、これからぼくといっしょに進化と幸福をめぐる風変わりな旅に出発しよう。(本書「はじめに」より)
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